コンタクトレンズのつけ心地を左右する3つの要素

<この記事は令和元年10月25日(金)に更新しました>

コンタクトレンズをつけていると、つけ心地のいいものとなんとなくゴロゴロするものがありませんか?目がゴロゴロすると、勉強や仕事に影響が出ますし、何より気分がよくありません。できれば、すこしでもつけ心地がいい、ゴロゴロしないものを使いたいですよね。そこで、つけ心地の違いに関係すると言われている、3つの要素を解説します。

1.酸素透過率
コンタクトレンズをつけている目は、表面がレンズで覆われた状態になり、酸素を取り込みにくくなります。酸素が届かない状態が続くと、目には負担がかかり、つけ心地にも影響してきます。酸素透過率とは、眼球までどれだけ酸素を通しやすいレンズかという指標です。この数値が高いほど、レンズが酸素を通しやすく、目に酸素が届きやすいということです。目に届く酸素の量が多いほど、つけ心地はよくなります。反対に、目に届く酸素の量が少ないと、目がゴロゴロし、眼障害などを引き起こす可能性も高まるため、酸素透過率の高いコンタクトレンズを選ぶのが大事です。

2.含水率
コンタクトレンズは常に瞳に触れています。そのため、瞳に触れる部分が目にやさしい設計なら目にかかる負担を軽減できるのです。ここで気にしたいのが含水率。レンズにどれだけ水が含まれているのかをさす指標です。含水率が高ければうるおい感が上がり、つけ心地もよくなります。ただし、含水率が高いと、レンズに含まれている水分が蒸発しやすくなるというデメリットがあります。水分が蒸発して乾燥したレンズは、失った水分を補充するために、目から涙を奪いますので、結果として目が乾燥し、ゴロゴロしてしまいます。そのため、含水率の高さと乾燥のしにくさを、うまく両立させられる製品を選ぶ必要があります。例えばWAVEのコンタクトレンズには高含水タイプがあるのですが、それには従来品の2倍以上の保湿力があるうるおい成分を配合しています。つけ心地がよく、水分も蒸発しにくいつくりです。

3.なめらかさ
人は、1日に約1万4,000回もまばたきするといわれています。目にうるおいを与えるために大事なまばたきですが、コンタクトレンズを装用しているとまばたきのたびにレンズとまぶたがこすれて不快感や違和感を引き起こします。この摩擦はドライアイの原因にもなるため、気をつけなくてはいけません。そこで気にしたいのがなめらかさ(潤滑性)。潤滑性の高い製品を選ぶことでつけたときの不快感が和らぎます。具体的には、瞳に触れる部分が水に馴染みやすい設計になっているかどうかを、購入前に確認しましょう。潤滑性の高い加工処理がされている製品を使うと、まばたきの際に起こる摩擦が軽減されます。そのため、快適な装用感に繋がります。

コンタクトレンズを装用した時のつけ心地の感じ方は、人それぞれ異なります。自分にぴったり合ったものを選ばなくてはいけません。この3要素を参考にしつつ、購入する製品を決めてみてください。少しでもゴロゴロ感が改善されたなら幸いです。ですが、なかなか自分に合ったものが見つからない場合もあるでしょう。そんな時は、専門家である眼科医に相談してみましょう。自分に合った製品を教えてくれるかもしれません。