スポーツに興じる若者や、プロのアスリートがサングラスを着用しているのを、頻繁に見かけるようになりました。非常に洗練された外見になりますので、単なるおしゃれアイテムだと考えている人も多いことです。しかし実際に得られるものは、ファッション性ばかりではありません。
休むことなく輝く続ける太陽の光は、生命にとって恵みそのものです。ただ、その中には紫外線も含まれており、ときとして人間の目に悪影響を及ぼします。元々眼球には紫外線を防止する機能が備わっていますが、何時間も耐え続けることは不可能です。その結果、目の表面にある角膜が炎症を起こし、結膜炎になることも考えられます。それが重度になるとより深刻な病状に移行することもあり、警戒が必要です。とくに太陽光が絶えず反射するような雪山では、目を保護するアイテムが欠かせません。最近では炎天下での運動でも、対策グッズをかけることが推奨されています。まだ成長段階にある子どもたちにとって、目の保護はたいへん重要な意味を持つ事柄です。このため、部活動時の着用を求める声もすくなくありません。
ただ、保護レンズといっても、単純に色が濃ければいいというものではなく、むしろ逆効果といっていいでしょう。人間の瞳孔は暗い場所だと大きく開き、光と取り込もうとします。色の濃いレンズをかけていても同様に、目が見開いてしまいますから、かえって紫外線が入りやすくなるのです。ポイントは、きちんとUVカットされているレンズを選ぶことになります。色が濃いことは、機能性から考えると、紫外線除去とはほぼ無関係です。きちんとレンズに記載されている紫外線透過率を確認し、最適な対策アイテムを身に着けていきましょう。